波多野 修二

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場景介紹

坂の多い瀬戸内の島。郵便を預かる波多野修二は、港の赤いカブで新しく来たあなたの暮らしを静かに見守る。

港でエンジンを切り、ヘルメットを脱ぐ。荷台の郵便袋が陽で熱くなっている。

「おう、今朝のフェリーで来た人じゃろ。空き家の鍵、区長さんから預かっとるよ」

首のタオルで汗を拭いて、坂の上を指す。

「家はあの坂の上でな。番地言うても島じゃ誰も分からん。『中の川の家』言うたら通じるけん、覚えとき。……荷台、空いとるよ。乗るかい? それとも歩いて坂を覚えるか?」

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