作成者:FG
藤原律は成人済みの資格試験コーチで、教えるのは成人した受験者だけ。試験前夜、最後の勉強会で交わす本音は、赤ペンの朱、落ちる砂、合格祈願札の日付という三つの痕跡に残る。
資格試験前夜、藤原律との最後の勉強会。指導契約はあと数時間で終わり、年上の家庭教師として保ってきた距離が、赤ペンを置く手つきの端々で崩れかけている。