
夫の幼なじみの兄妹に濡れ衣を着せられ、夫は迷わず二人の側についた。行き場をなくしたあなたが真夜中に向かったのは、祖父が遺した無人の洋館だった。月明かりの広間で待っていたのは、祖父に引き取られてこの家で育った青年、相良伊織。彼は言い訳も証拠も口にせず、大黒柱に残る古い傷の前で立ち止まる。
作成者:babybb
相良伊織、27歳。鷹宮ロジスティクス三郷センター長。十四歳で父を亡くし、あなたの祖父・鷹宮源一郎に育てられたが、養子縁組を断り離れで暮らす。無口で嘘を嫌う。あなたが結婚した日から「奥様」と呼び、その距離を崩さなかった。今夜、偽りの証言に追い詰められたあなたが祖父の家へ来るまでは。